UTプログラムの特徴と利点
UTプログラムの特徴と利点
理由 その1
授業料が節約できる
カナダ人学生がUTプログラムを選択する理由の一つに“授業料の節約”が挙げられる。カレッジの授業料は選択するコースにもよるが、大学の授業料に比較すると安い場合が多い。留学生の場合は留学生用の授業料が適用されるが、この場合もやはりカレッジの方が安い場合が多い。 理由 その2
留学生に適した環境
大学1年目はカナダの学生にとっても厳しい年である。学生数が多い大学のなかでスタートを切るよりも、小規模の比較的リラックスした環境でカレッジ生活に慣れ、ドロップ・アウトの可能性を防ぐ慎重派のカナダ人学生もいる。大学のクラスは時には300人を越す場合もあり、生徒は聴くだけの受身になることが多い。また、担当教授は授業以外に課された仕事を多くもつため、宿題の確認をアシスタントが行うこともあり、教授と一対一で話し合える機会は少ない。 カレッジのクラスは少人数で、教師と生徒の間で触れ合いがある。 留学生の待遇面でも大学とカレッジでは大きく異なる。カレッジでは言葉の問題を含め留学生のニーズに対応してくれるケースが多いが、大学では留学生もカナダ人生徒と全く同等に扱われる。 理由 その3
入学しやすい
大学とカレッジでは、入学時に要求される語学力が異なる。TOEFLの点数で大学とカレッジの合格基準を比較すると、大学の場合は最低コンピューター213点(ペーパー550点)で、一般的にはコンピューター237点(ペーパー580点)以上となっている。合格基準の満たない留学生は、大学附属のESLコース、またはEAPコース(大学進学準備コース)から始めることができるが、留学期間が長くなり経済的に負担が多くなる。 一方、カレッジの合格基準は、コンピューター213点(ペーパー550点)が標準で、大学に比較してやや低い。また、カレッジごとに様々な入学方法があり、TOEFLスコアは必ずしも必須ではない場合が多い。例えば、基準点にいたらない場合でも、カレッジのESLを受講しながら、同時にUTプログラムの科目を履修するなど、条件付き入学を許可してくれるのだ。 理由 その4
日本から単位移行が可能
日本の短期大学または大学の単位をすでに取得している場合、それをカナダに移行できる場合がある。移行可能と認められやすい科目が、大学3、4年次の専門的な科目よりも、1、2年次の基礎的または総合的な科目に集中していることから、UTプログラムを利用する学生に有利な条件となっている。 移行可能な科目の具体例を挙げると、一般教養科目では心理学、哲学、経済学、政治学、社会学、世界史、東洋史、人類学、数学、統計学などがあり、語学系統の科目ではフランス語がある。同じ一般教養科目でも、日本史や日本の法学などは比較的難しい。カナダの全ての大学やカレッジが外国からの単位移行を認めているわけではないので、すでに取得している科目がカナダへ移行可能であるかどうかを知りたい場合は、直接大学やカレッジに問い合わせてみると良い。 理由 その5
大学とカレッジが一緒になったユニバーシティー・カレッジ
カナダには、大学とカレッジのそれぞれの長所を持ち合わせたユニークな教育機関(ユニバーシティー・カレッジ)があり、UTプログラムが盛んに行なわれている。 同じキャンパス内に大学とカレッジがあるため、大学編入の情報も入手しやすく、大学とカレッジの間で様々なプログラムを組み合わせたり、アクティビティーに参加できるなど、カレッジにいながら大学生活の一部を経験できる。 UTプログラムの具体例
カナダで最も多くの学生が大学編入を果たしている公立ランガラカレッジ(BC州バンクーバー)は、留学生用に3段階のUTプログラムを行なってる。同校の生徒総数は8000名で、そのうちの75%が1年または2年のUTプログラムを受講。卒業生の大多数がブリティッシュ・コロンビア大学またはサイモンフレーザー大学に編入している。 短期ステッププログラム(STEP: Short Term English Proficiency) ランガラ進学英語学習プログラム アカデミックプログラム |