ライフ - 連載コラム記事
写真連載7

ワーキングホリデー
体験レポート

小林 清華 さん( こばやしさやか )
東京国際大学経済学部国際経済学科卒業 
静岡県出身

前回までの記事はホームページのバックナンバーでご覧ください。


ホテルでの仕事の合間をぬって

待望の旅行に出発

  バンクーバー時代の友達3人とロッキーへ旅に出た。 まずは、ジャスパー! あいにくの雨で、山の姿はほとんど確認できず、本当に悲しかった。マリーン湖、マリーンキャ二オン、メディスン湖を見て、ジャスパーとはお別れし、コロンビア大氷原へ。アイスフィールドパークウェイに入ると、ところどころ青空が見え始める。そして、山の姿も! 「すごい」 もう、この言葉しか出てこない。今回の旅で何回この言葉を発しただろう。圧倒される景色に、ただただ「ごめんなさい、ありがとう」と心のなかで言い続けていた。何に対してではなく、全てに感謝と反省の気持ちでいっぱいだった。何かを見て、ここまで強烈な存在感を見せつけられたことはなかった。とにかく、ここからは感動の嵐。


  コロンビアアイスフィールドに到着すると、辺りは太陽の光があふれていた。ここでは、ツアーに参加し、氷河の上に降りて雪解け水をさわったりした。遠くから見ると、確かに氷河だとわかるけど、実際その上に立ってみると、氷河の上にいるとは思えなかった。 なんだかとても不思議な感覚にとらわれた。その夜は、このアイスフィールドの目の前にあるホテルに一泊した。


 翌日、レイクルイーズを目指し出発。しかし最悪なことに、連日の雨で土砂崩れが発生したため、道路が遮断されていた。復旧のメドが立たないということで、思い切って予定を変更して、一路カルガリーへ向かった。この日もかなりガスがかかっていて、景色は良く見えなかった。そんななかでも、途中、目の前に現れた湖の色にびっくり。「水の色がグリーンだなんて!」

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ロッキーを背に平原が広がるカルガリーに

 

 しばらく走ると景色が一変。今までは、山、山、山だったのが、いきなり大平原に。それも永遠に続くかと思うくらい、ずーっと同じ景色。あらためて、カナダは広い国だなぁと実感。数時間後、こんな道を走り続けていたら遠くのほうに、ビルのような影が、そして住宅街も。久しぶりにビルを見たことに、ちょっと感動してしまった。


カルガリーでショッピングをした後、せっかくここまで来たのだからドラムヘラーという町まで行くことになった。この町は恐竜の化石が有名のようだけど、私達の目的は、きのこの形をしたフードゥーズと呼ばれる巨岩。「自然の力ってすごいなぁ」と、またまた感動した。

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 その後、ロッキーに再挑戦! 今回は、カルガリー方面から入ったのだけれど、天気も良く、山が迫ってくるのをしっかり感じることができだ。レイクルイーズ、モレイン湖、ボウ湖、ペイト湖、エメラルドレイク・・・たくさんの湖を見てきた。どれもきれいな湖だけど、その表情(色)は違う。同じ湖でも、時間帯、天候などによって表情が違うから不思議。湖だけでなく、周りの山々も、素晴らしかった。


 ロッキーは、言葉で表現できるようなところではない。写真やテレビでは見たことがあっ たが、あれ程までの存在感は、実際に自分の目で見ない限り絶対わからない。今回の旅行では、カナダという国の大きさ、そして、そのなかに溢れるたくさんの自然を堪能できた。こんな感動を味わうことができて、私は本当に幸せ。日本にいる家族や友達にも一度は味わってもらいたい、この雄大なカナダを。



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