スタディ - 留学・英会話
My High School Experience

海を渡った高校生

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小宮 渉 さん
(こみやあゆみ)

鹿児島県出身 17歳
Carson Graham Secondary School 
12年生在学中

将来は、英語力を生かして起業したい

日本の高校を休学して1年間の予定で高校留学した小宮渉さん。留学を中途半端に終わりたくないとの気持ちから、日本の高校を退学。今年は最終学年を迎え カナダの高校卒業を目指している。


姉にあこがれて

 三人姉妹の末っ子として育った渉さんは、二人の姉達の影響を強く受けた。 特に一番上の姉が、高校留学、大学、社会人として人生を謳歌(おうか)する姿を見て、いつしか姉と同じ道を志すようになった。また外科医の父親は家族とともに米国ボストンに約2年間留学していたこともあり、両親は3姉妹達の英語学習や留学にも協力的だった。 中学2年生のときに、両親の薦めでバンクーバーに3週間ホームステイした後、留学したいという気持ちを固めた渉さんは、進学したばかりの高校を1学期で休学。高校留学に先駆けて語学学校で学ぶため、カナダへと旅立った。


友達ができない辛さ

 語学学校を無事に終えた渉さんは、2004年の9月にノースバンクーバーのセカンダリースクール(高校)に入学した。
BC州の学校ランキングで、常に上位にランキングされる有名校だった。 そのためか、プライドの高い生徒達が多く人種差別的な言葉を浴びせられることもあったという。
「この学校は、私にはしっくりこないと思ったいました」。 姉から聞かされていた楽しいはずの留学生活とは異なる現実、なかなか友達も出来ず孤独感にさいなまれた。
このままではいけないと思った渉さんは、教育委員会に転校の希望を申し出た。最初は、認められなかったが、教育委員会やカストディアンとの話し合いを何度も何度も続けた結果、1ヵ月後に現在の高校へと転校が認められた。


はじけているカナダの高校生

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 転校先の学校では、生活が一変した。
最初のころは授業についていくのが難しかったり、日本の家族が恋しく感じることもあったが、そんな、辛さもやがて友達ができることで解消されていった。
普段は遊んでいても、ひとたび授業となると真剣に先生の話にじっと耳を傾ける、カナダの高校生たちの姿には驚かされた。日本や世界中、そして色々なことに興味深旺盛で意欲的な彼らは、学校以外でも、スポーツや趣味に熱心に取り組んでいる。
「日本の高校生には見られない。生き生きとしている」と感じた。  そんなカナディアンの友人達から、17歳のバースデーをサプライズパーティーで祝ってもらったことは、渉さんにとって忘れられない思い出となった。


留学で変わったこと、得たもの

 学校生活以外でもあらためて学んだことがる。
それは、両親のありがたさだ。
留学生活が予定の1年間の終わりに近づいた頃「今、帰ってしまうのはもったいない、今しかできないことをやりたい」という気持ちが強くなった。 そこで、両親に懇願して、このまま留学生活を延長、卒業まで留学をつづけることを承諾してもらった。
またホームステイ先で、自分の朝食の用意や洗濯など身の回りのことをするようになった。
「今まで家にいた頃は、当たり前のようにしてもらっていたことが、本当にありがたいと感じました。留学して両親の偉大さを知りました」。
留学のチャンスを与えてくれ、期間の延長にも応じてくれた両親へ、この夏渉さんは、感謝の気持ちを込めた手紙を書いて渡した。


今年は勉強に励みます!

 高校を無事卒業できたら、つぎは日本の大学を目指す予定の渉さん。やはり、日本の大学を卒業、就職している姉の姿が影響しているようだ。  
大学では、経営や経済を専攻して「将来は、英語力を生かして起業したい」と夢を語る。
「そのためには、まず高校卒業が目標。今年はチューターもつけて苦手なエッセイを克服したい」と、10代のつぶらな瞳を輝かせた。


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