スタディ - 留学・英会話
Ritsumeikan at UBC

立命館・UBCジョイントプログラム
・レポート17

笠井美希 さん

森下 加那子 さん
(もりしたかなこ 写真右)
立命館アジア太平洋大学・アジア太平洋マネージメント学部3回生.

愛知県出身。趣味は映画・ミュージカル鑑賞、買い物。海外と関わりのある職業に就くことが将来の希望。


立命館・UBCジョイント
プログラム


  立命館大学とUBCが共同で開発したカリキュラムに基づき、学力と語学力の向上とともに、カナダでの生活体験を通して国際人として成長することを目指したプログラム。立命館大学と立命館アジア太平洋大学の学生100名が毎年UBCに1年間留学し、言語教育科目や環太平洋研究、異文化間コミュニケーション等を受講しボランティア活動にも参加している。




熱い人たちに囲まれて働いた4ヵ月
インターンを終えた今、無限の可能性を感じる。

運送会社のインターンシップ

写真  私は、日系の運送会社N社で4ヵ月間インターンとして働く機会を得た。日系企業とはいえ、社員は日本人とは限らない。社内では英語、中国語、日本語が話されていて、カナダらしいと思った。このインターンを始める前、上司から「この機会に社会性、協調性を身に付けて欲しい」と言われた。そしてN社を動かす歯車の一部品となって欲しいと。

  私は化粧品会社を担当することになった。業務内容は、顧客が注文した商品のオーダーをFAXで受け取り、その商品を顧客に届けるまでに発生する様々な業務である。商品の梱包から送り状の発行、在庫管理、PC上でのデータ入力以外にも、接客、電話による対応、メールのやり取りなどといった業務も含まれている。 私はこの仕事を通じて、言葉で伝えきれないほど大きな勉強をさせてもらった。特に、今の自分に何が欠けているかがわかったことは、とても大きな収穫だった。

  例えば、受身の行動しかできなかった私は、何をするにも上司からの命令を待ち、それに従って行動した。また、失敗を恐れていたが、それは実は自分の身を守りたかったという気持ちがあったからだった。 失敗を恐れるほど基本的なミスが絶えず、それが他人と自分にマイナスの影響を与えるのに気がついた。また、適切な行動を取るように心がけるうちに、ミスも減り、責任をもって仕事をすることができた。

  苦手だった電話対応も、英語が聞き取れない場合でも焦らずに何度も聞き返した。そうしていくうちに電話が怖くなくなり、内容を把握して上司にしっかり伝えることができるようになった。自分がどんなに不器用でも、学生としてではなく働く仲間として、仕事を私に任せてもらえたことがうれしかった。 最後の1ヵ月で、「五感を使って仕事をする」という大切さを上司から教わり、それに自ら気がつくことができなかった自分が悔しくてならなかった。しかし、自分に対して悔しいと思えたことも大きな収穫だった。

留学を経て経験したもの

  貴重な機会を与えれてくれ、その機会を意義あるものにしてくれたのも、サポートしてくれたN社で働く人たちのおかげだ。人種の壁を超えて、カナダでこれほど人間的に熱い人たちと4ヵ月共に仕事ができて、私は本当に幸せ者である。約1年間の留学を通じて全てをサポートしてくれたUBCCo-opの担当者の方々と立命館の職員の方からは、将来、無限の可能性があることを教わった。

  インターンシップで、初めての報酬を手にした時、お金の大切さを実感し、親が苦労して家族を養っているのだと知った。今私がカナダで学べるのは、日本にいる家族の大きな理解と援助があってこそである。

私は今まで、サポートなしでは一人で立ち上がることもできなかった。全ての方々に尊敬の念を抱くと共に、感謝の気持ちでいっぱいである。これからも、自分らしく、人生を堂々と歩んでいき、大きな花を咲かせ、今度は私が誰かをサポートできる人間になりたい。

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