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私は、もともと人生相談のカウンセラーになるために心理学を勉強したかった。しかし、日本の大学で心理学を学びたくても、募集人数が少ないため競争率が高く、到底、私には入学できるレベルのものではないとあきらめていた。しかし、どうしてもカウンセラーになりたくて海外の大学で心理学を学ぶことを決心した。

ようやく正規留学生とした心理学を学べるようになった今、今まで以上に「言葉の壁」に対する試練が待ち構えている。日本語で心理学を学んだことはないため、専門用語は一切分からない。過去1年半かけて、カナダで高校卒業に匹敵するレベルの英語力を養成してきたとはいえ、カナダ人学生と一緒になっての授業となると、ESLの授業などとは比較にならず、周りの学生がすべて私よりも頭が良いように見えてしまう。「友達はできるだろうか?」、「クラスについていけるだろうか?」と、次から次へと不安がわき出してくる。大学の学生は、皆、良い成績を取ろうと必死で勉強するために足手まといになる学生とはかかわり合いたくないという話を聞いたことがある。私のような語学にハンディのある人は、周りの学生たちには迷惑なのかもしれないという思いもよぎっていた。

不安感に悩まされながら、第一週を迎えた。幸いなことに、最初は授業紹介に終始した一週間だったため、案じていたようなことはなかった。担当の教授たちの第一印象も良かったため、自分の直感を信じて、この教授たちについていこうと思った。

私が選択したコースは全部で6つある。
心理学のほか、人類学、数学、英語、中国語で、これからは泡を吹くくらい忙しくなるだろう。しかし、自分で選んだコースだから、やるだけやるしかない。カナダの大学やカレッジでは、選択した科目に合格できる見込みがなければ、不合格になる前に途中でコースを辞退することができる。そのコースをどうしても取りたかった場合は、次の学期でまた取り直せば良いのだ。北米では、不合格となった場合は一生記録に残るため、合格するか不合格になるかはひじょうに大きな意味をもっている。このため、初め定員いっぱいで始まったクラスも、最後には学生数が半分になっていることもしばしばある。もちろん、私はこうした事態にはなりたくないので、精一杯がんばるつもりだ。

とりあえず、今の私は、良い成績を取ることよりも、自分が楽しく勉強し、学びたいことを習得していくことに重点に置こうと思っている。そしてたとえ学びの過程が辛く厳しくとも、それにくらいついていく精神を養っていきたい。

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