カナダに行きます Crater Lakeの前で 高校2年の夏、初めての海外旅行。すべてはそこから始まった。
アメリカ留学で泊まった学生寮にかかる虹 再びアメリカへそれから2年後、大学の留学プログラムに参加して再びアメリカへ。
自分探しあれから10年という月日が流れてしまった。社会に出てからの生活は、学生時代とは全く違う。テストも課題もない。最低限のことをしていれば、誰にも何も言われない。どう過ごすかは、自分次第なのだ。自分で目標を決めてがんばっている人とそうでない人との差が、学生時代とは比べものにならないほど広がっていく。もちろん、目指すものは、人それぞれ。仕事で成功したい人もいれば、趣味を楽しみたい人もいる。私はどうだろう。
30歳というボーダーを超えるにあたって、これまでの自分、そして、これからの自分について考えるようになった。自分が何をし、これからどうしたいのか、何度も何度も自分に問いかけた。自分のことなのに、なかなか答えはみつからない。不安と焦りばかりが募っていく。今の生活にそれほど不満があるわけではない。でも、特別楽しんでいるわけでもない。なんとなく、過ごしているだけ。いつの間にか、夢や希望を持つことを忘れている自分がそこにいた。社会人になる時、お金を貯めてまた留学しようって思っていたのに・・・。その私はどこにいってしまったのだろう。
自問自答を繰り返すうちに、海外への想いが蘇ってきた。海外での生活を想像するだけで、ワクワクする。「これだ!」と思った。学生時代の私にとって、海外に住むことは学校に通うことを意味したが、今の私は、働きながら生活することを考えている。もちろん、現実が厳しいことはわかっている。この歳での転職は、日本でも難しいだろう。だからといって、ここで諦めたら何も始まらない。何もしないということは、わずかな可能性すら自分で奪っていることになる。足りないものは補っていけば良いのだ。とにかく一歩踏み出してみよう。
ネット漬けの生活が始まった。海外に行こうと決めたのはいいが、具体的なことは全く見えていない。とにかく、情報収集の日々が続いた。「インターネットって、素晴らしい!」。改めてそう感じた。自分の部屋から一歩も出ることなく、いろいろな情報を手にすることができるのだ。ただ、あまりにも情報が多すぎて、逆に頭が混乱することもしばしば。全てを鵜呑みにすることが危険なのはわかっている。でも、何が良くて、何が良くないのか…判断が難しい。その判断の手助けをしてくれたのが、ブログの存在。ブログでは、実際にその国で生活をしている方々の生の声を聞くことができる。また、同じように計画を立てている人たちとも出会える。多くのことをそこから学び、どれだけ多くの励みになったことか。出発の前に、こんな出会いがあるとは思っていなかった。もし、この出会いがなければ、私はカナダには行かなかったかもしれない。それほど、ブログは、私にとって大きな存在となった。不思議な世界だ。
こうしてブログを読み漁るようになり、ぼやけていた視界に、一本の道が見え始めた。
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