Ritsumeikan at UBC.

立命館・UBCジョイント・プログラム

Co-opインターンシップ生第1号

白花京子

立命館大学国際関係学部異文化理解コース専攻4回生。趣味は旅行、バレーボール、ダンス、スキューバーダイビング。元気と明るさがウリ。

世界の架け橋になりたい

 そう思い始めたきっかけは、「他の世界を見て来い」と言う親の影響力かもしれない。そんな両親だが、海外経験はまったくない。しかし、地球儀や世界地図を片手に、世界のうんちくを話すのが好きな父。また、在日韓国人として日本社会で生まれ育った父の話を聞くにつれ、「海外に出て外の世界を見たい、日本を外から見たい」と強く思うようになった。立命館大学入学後、予定通り留学プログラムに参加。UBCでの8ヵ月プログラムを経て現在、1年8ヵ月目に至っている。

旅行業界で働く夢

 私には、「多くの人に、世界を発見する感動を味わってもらいたい」という思いがあり、ガイドやツアーコンダクターなどの仕事に携わる夢を抱いていた。留学1年目にはボランティア・プログラムを通じて、バンクーバーの日系旅行会社で働く機会を得た。そして、2年目は、立命館プログラム初のCo-opインターンシップ生として、日系ツアーガイド会社で1年間働く機会を得た。

 1年目に働いた日系旅行会社では、前半の4ヵ月間はホテル課、後半の4ヵ月間はパッケージツアー課に配置された。ホテル課では、ホテルの情報更新や書類整理。パッケージ課では、ツアー参加者のデーター管理、書類作成などを担当し、旅行の成り立ちを学んだ。そして、ボランティア最終月には、自分の家族がボランティア先のパッケージツアーに参加。家族が受けた感動を自分も感じた。

 2年目に働いた日系ツアーガイド会社では、オフィス業務と念願のツアーガイド任務に携わった。オフィス業務ではツアー必要書類の作成、緊急時の対処、オプショナルツアーの手配、交通機関やホテルなどの予約が主な仕事であった。この間、高校修学旅行のUBCツアー手配を担当し、ツアー行程の作成から、UBC学生ガイドによるウォーキングツアーを手配。学生ガイド募集やツアー添乗を経験し、旅程管理の難しさを感じると同時に、UBC学生と高校生の交流から生まれた感動を味わった。

 ツアーガイドとしては、空港乗り継ぎアシスタントを務め、4ヵ月の研修の末、同社のガイド試験に合格した。また、立命館大学教授が参加した約1週間のオカナガン地方視察旅行を手配し、添乗もした。

 このような1年8ヵ月の旅行業とのかかわりのなかで、様々な視点から旅行というものを捉えられるようになった。的確に状況を判断して処理する能力も身に付いた。ツアーや、空港アシストなどの仕事では、頻繁に様々なトラブルが起こるが、そういったトラブルを常に予測して対処法を考えておき、実際にトラブルが起こった時には、落ち着いて行動する意識をもてるようにもなった。また、視察旅行を通じて、客や受け入れ側のニーズを理解した上で、国際交流プログラムを制作する力を養うこともできた。人生経験の少なさを感じることは多々あったが、ガイドとしての自覚と責任をもち、自分のもち味である明るさ、元気、根性で、精一杯トライした。

帰国後もボランティア経験を生かしてキャリアメイク

 もうすぐ1年8ヵ月のカナダ生活に一区切りをつけ、日本に戻る。
帰国後、直ちに、カナダと日本の間で、国際交流にかかわる旅行の制作や添乗に携わっていく予定だ。将来は、留学とボランティアを通して得た経験、人脈、環境を生かして、自分にしかできないことをやっていきたい。そして、世界の架け橋となり、異文化との交流から生まれる感動を広め深めていきたい。

【写真】(上から順に)
- Hope-Sister City(姉妹都市)の標識の前での白花さん
 (06年4月大学教授視察旅行にての写真)
- Vernon-City Hallの前で
  05年4月ボランティアしていた旅行会社のパッケージ旅行にて
- カナダ旅行にきた家族の写真
- Kamloops-River Side ParkのJapanese Garden で

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