バンクーバー・プレミアカレッジ講師:ジェニファー・ボエダ 外国の英会話学校に入学することは、英語を上達させるうえでひじょうに効果的です。しかし、せっかく留学するならば、教室の外でもその国の習慣や文化を学ぶことをお勧めします。 日本人は見ず知らずの他人と話すことには慣れていないようで、話しかけることが苦手なようです。苦手な理由には英語力の不足や恥ずかしさよりも、何を話して良いか分からないことを挙げる生徒はとても多いです。そこで、Small Talkの話題として安全なものを例に挙げるとすれば、天気、周りに見えるもの、バスを待っているのであればバスのことなど、その場にいる者同士にとって共通の話題が良いでしょう。いったん話し出せば、話題を選ぶ心配など忘れてしまいます。 カナダ人は一般に親切で、初心者の英語にも辛抱強く付き合ってくれます。だから、カナダ人はSmall Talkの相手に最適です。ただし、Small Talkでは、健康や人間関係に関することなど、プライベートな話題をもち出して相手を不快にさせてしまわないことや、相手の目を見て話すことなどがルールです。 Small Talkに慣れても、学校はドロップ・アウトしないで続けてください。文法や基礎を覚え、単語を増やすことでSmall Talkもさらに上達します。学校ではコミュニケートするのに必要な技術を習い、街で出会った人やホームステイ・ファミリーとSmall
Talkをすれば、彼らも良い英語の先生になるでしょう。
フォーコーナーズ・ランゲージ・インスティチュート講師:アディナ・アペンハイマー 残念なことに英語を上達させる薬はありませんが、上達させるのに効果的な方法はあります。 我校では、毎朝9時にCBC(カナダの国営放送)のニュースを聞くことにしています。アナウンサーが話すスピードは速く、難解な単語を使うことも多いので理解することはかなり大変です。しかし、リスニングの能力がひじょうに早く向上するので初心者を含み全生徒が聞くようにしています。わずか2週間で生徒はニュースのほとんどを理解するようになり、クラスで聞いた内容をディスカッションできるようになります。 リスニングという動作には2種類あります。 テレビ番組を見て英語を勉強する時も、単にヒアリングするだけでなく、脳をOnにしてリスニングすれば聴解力が一段と向上します。テレビを見ながら宿題をしたり、電話をかけながらテレビを見る人が多いですが、これは脳が集中できないため効果的ではありません。テレビの前に座りエネルギーを集中させましょう。知らなかった単語やフレーズをメモすることも良いですが、メモすることに集中しすぎてはリスニングがおろそかになります。1回の番組で覚える単語の数を5つぐらいに限り、聞くことに集中しましょう。そして、番組で覚えた単語やフレーズを翌日実際に使ってみましょう。それぞれの生徒が覚えた単語やフレーズをクラスで紹介し合えば、全員が新しい知識を分かち合うことができます。 リスニングを練習しながら単語を増やすことは、総合的な英語力を向上するうえで不可欠です。文章や単語の意味を正しく理解する努力をしないでリスニングをしても、リスニング力はさほど早く向上しません。リスニング専用のノートを用意して、聞いた文章の大意と、覚えたい単語を一緒に書きとめておきましょう。毎朝ニュース番組を聴いたり、毎晩好きなテレビ番組を見るなど、リスニング専用の練習時間をとっておくと良いでしょう。 最後に、リスニング力を向上したいなら恥ずかしがっていてはだめです。できるだけ多く話す機会を作りましょう。入学した語学学校にカンバセーション・クラブがあるならぜひ参加しましょう。英語のリスニング力と総合的な理解力は一晩では向上しませんが、毎日の努力が大切です。カナダでは英語があなたを取り巻いています。この環境を最大に活用して、英語の世界を探検しましょう。
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