カナダでは、100以上の大学が、北米のビジネスの基本知識と技術を学ぶビジネス・コースを開講しており、大多数が留学生を受け入れている。これらのビジネス・コースは、ACCSB(Association of Canadian College Schools of Business)が認定したプログラムで、コースには会計学、ビジネス・コミュニケーション、インフォメーションシステム、経済学、マクロ経済学、ビジネス学、経営学、ビジネス数学、マーケティング、ビジネス法などが含まれている。 ビジネス・コースを受講する留学生を人種別にみるとアジア系(中国人・韓国・日本人)が一番多く、欧米のビジネス知識を習得するニーズがアジア諸国で高まっていることを示している(西欧諸国の中で、カナダの大学はアジア系の留学生を最も多く受け入れている。語学学校や大学・カレッジが行うESLプログラムに入学して上級レベルに達した後に、カナダの大学やカレッジに編入する例も多い)。 大学とカレッジのビジネス・コースには2年、3年、4年コースがあり、フルタイムでもパートタイムでも受講可能で、9月、1月、5月、7月に入学可能。大学院のビジネス・コースは1年または2年で、ビジネス・マネージメントの博士号を取得できる大学もある。
ここに紹介する大学は一例に過ぎず、ビジネス・コースを開講する大学とカレッジはカナダ全土にわたっている。詳しくはカナダジャーナルのホームページ、 Association of Universities and Colleges of Canada のホームページ、北米内のビジネススクール情報を提供する All Business Schoolsのホームページが参考になる。
Okanagan College Business Program ブリティッシュ・コロンビア州内陸地のケローナ、ペンティクトン、サーモンアーム、バーノンの4ヵ所にキャンパスをもつカレッジで(旧オカナガン・ユニバーシティカレッジ)、ビジネス・アドミニストレーション・コース(学士号またはディプロマ)を新規開講している。 学士号コース(4年)は、カナダおよびインターナショナルビジネスについて学ぶもので、初年度から入学しても良いし、同校のビジネス・アドミニストレーション・ディプロマコースを経て3年から編入しても良い。ディプロマコース(2年)も学士号コースも、ビジネスの知識、技術、経験をあわせて学ぶ実践的なコースで、企業実習もあり、卒業後に北米で就職を希望する人にも向いている。
University of Lethbridge Faculty of Management カナダの全国紙グローブ&メールが行った調査(学生の満足度部門)で、西部カナダ地域で唯一<A>ランクを獲得した。 少人数制クラス、優秀な学習プログラムと研究プログラムを備えたことで知られ、一般教養・科学、教育、芸術、ヘルス・サイエンス、マネージメント、大学院プログラムなど、150以上の科目を提供している。 特にマネージメント学部は革新的、総合的、インタラクティブなことで知られ同校で最も人気がある学部となっており、過去2年間に受講者数が160%増加し、2005年度の秋期には2600人の生徒を集めた。 CO-OP教育プログラムを通じて、生徒はそれぞれの専攻分野で貴重な職場実習を体験でき、留学生専用の奨学金が10万ドルまで用意されている。
Sobey School of Business at Saint Mary’s
University ノバスコシアにあり、商業学部(受講者数が2500人を超える)はカナダで最も規模が大きいものの1つ。日本の大学との提携も長く行い、学部生徒の20%が留学生数となっている。教授、研究員、技術者、学部生、大学院生などが数多くの研究に参加しており、キャンパスは比較的小規模だが、最新設備を備えレベルの高い、最先端のビジネス・マネージメント学習と研究を行っている。 商業学士プログラム(Bcomm)
また、当校は集中英語講座の質や、体育関連・レジャープログラムのレベルも高い。
Ryerson University Faculty of Business オンタリオ州トロントにあるカナダ最大のビジネス大学で、カナダのビジネス界を支える人材育成機関となっている。ビジネス・マネージメント、インフォメーション・テクノロジー・マネージメント、ホスピタリティー&ツーリズム・マネージメント、リテール・マネージメントの学士号コースを開講し、近く修士号コースも開講予定。今年は新校舎も完成する。 留学生を受け入れているプログラムは、会計学、ビジネス・ジオマティックス、ビジネス法&レギュレーション、コマーシャル・デベロップメント/不動産、デジタルメディア・マネージメント、金融、フード&ビバレッジ・マネージメント、ホスピタリティー・マネージメント、ヒューマンリソーシズ・マネージメント/オーガナイゼーション・ビヘイビア、インターナショナルビジネス、IT/ISマネージメント、マーケティング、クォンティテイティブ・メソッド、リテール・マネージメント、サービス・クオリティー・マネージメント、ストラテジー、エンタープレナーシップ&イノベーション、サプライチェイン・マネージメント&ロジスティックス、ツーリズム・マネージメント。
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