スタディ - 留学・英会話
(出展:カナダ大使館)
A guide to Canadian Universities

カナダの大学<留学ガイド>

 

履修課程と学位

大学には、学士、修士、博士の3課程があるが、学士課程しかない大学もある。また、大学のほとんどが学位取得課程のほかに、Diploma(ディプロマ)、Certificate(サーティフィケート)の2種類の修了資格を与える1〜3年コースをもっている。

  • 学士号(Bachelor's Degree)
    州や学科によって異なるが、必要な単位を取得するまでに、一般的に3年〜4年かかる。3年課程の単位を取得すると、一般学士(General Pass Degree)、さらに4年課程の単位を取得すると優等学士(Honour's Degree)を与える州、一般学士や優等学士、年数に関係なく、必要な単位を取得しないと修了(卒業)できない大学などがある。
  • 修士号(Master's Degree)
    優等学士号を取得した後、さらに2年(例外として1年も場合もある)の単位を修得すると授与される。修士論文や総合試験、あるいは専攻に関連した分野でのインターンシップが必要な大学もある。
  • 博士号(PhD)
    一般的に、修士号の後さらに3年の覆修が必要で、研究レベルが高度になるため、実際に博士号授与に必要な単位を取得するまでには平均で4〜5年が必要となる。博士号を取るには、ゼミやいくつかの専門コースに出席するのはもちろん、研究、論文作成、理論の展開や論証などで優秀な成績が要求される。
    大学の学科や課程は、単位制度だが、期間や単位数は大学によって異なる。詳しくは、各大学要覧またはカナダ大学協会でチェックすると良い。

 

申請準備:資料請求

大抵の学校は、Eメール、ファックス、ホームページなどで資料請求ができるようになっている。資料請求する場合、必ずその学校のCalendar ( 日程表)も入手したい。Calendar には、最新の1年間の予定をはじめ、学校の規則や申請の手順、プログラム(コース)の種類や内容の説明など、大学の情報がすべて入っているのでとても便利だ。料金は学校によって異なるがC$5〜C$35程度。Eメールやファックス、ホームページで資料請求する場合、下記の必要項目を記入しる。また、手紙で資料請求をする場合は、資料返信先の自分の名前と住所を記入した「返信用ラベル」を同封する。

  1. 自分の名前、性別、年齢、現住所(資料の返信先)、語学能力
  2. 入学を希望する専攻やコース
  3. その他、日本人留学生の数など、個人的に確認したい点
  4. ファックスか手紙の場合は、手書きで自分のサインを入れる

 

学校から送られてきた資料をチェック

資料請求をすると、早ければ2週間程度で返事が来る。学校から送られてくるカタログや学校の説明書には、だいたい次のような内容が載っている。

  • 学校の歴史やプロフィール
  • 学校の教育方針と設備
  • 地図、学校周辺のガイド
  • 学部とコースの内容
  • カリキュラムや卒業に必要な単位数
  • 授業料や必要経費
  • 健康保険の決まり
  • 入学条件と必要書類
  • 学校が提供するサービス
  • 登録やキャンセルの規定

 

ESLから始める人が多い

日本の高校や大学から、いきなりカナダの大学に入学するのは、高い英語力がない限り難しい。カナダの大学へ留学を考える人は、まず大学付属の ESL コースに入り、ある程度英語の成績を上げてからトライしたほうが賢明だ。大学付属の ESL は、大学の図書館やコンピューターラボ、スポーツジム、カフェテリアなどの設備も使え、大学の情報も頻繁に入ってくる。さらに、大学の入学審査の際、カナダの ESL で勉強していたという実績が評価されることもある。また、B.C.州やアルバータ州のコミュニティ・カレッジのなかには、ESLでしっかり英語力をつけてから大学編入コースの単位を修得すれば、大学学部の2年〜3年次に編入できるところもある。いずれにしても、カナダの大学留学は、学力も英語力もかなり高度な実力が必要とされるので、準備は留学予定より、少なくとも1年前には開始したい。

 

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