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アメリカとカナダの大学で学ぶ:一般教養



アメリカの大学

アメリカには約4000の大学があり、4年制大学のほか専門学校やカレッジも含まれている。入学基準の英語力はTOEFL 500以上で、一般教養学部の年間費用は、180万円から240万円前後となっている。

私立名門総合大学

社会のリーダーになる人材を輩出することで知られる。学生の多くが大学院に進学し、入学基準は高く、授業料も高い。

4年制一般教養大学

教養を身につけることを目標とした私立校が多い。学部教育が主体で、規模の小さい大学が多いので、留学生には適している。

州立名門総合大学

私立有名校に次ぐ名門大学。州内の優秀な学生が多く集まるため、州外学生や留学生の入学は難しい。

リベラルアーツ・カレッジ

中流階級の子弟の全人教育を目的とした学校で、幅広い教養課程を4年間で学ぶ。なかには有名大学と同等レベルのカレッジもある。


カナダの大学

全国に93校あり大多数は州立。ユニバーシティカレッジやカレッジも含まれている。 アメリカのように名門と呼ばれる大学はないが、教育の質は高く、北米の優秀大学ランキング「ゴーマン・レポート工学部門」のベスト10には、カナダの大学が4校入っている。 入学基準となる英語力はTOEFL 580以上で、一般教養学学部の年間費用は、120万円から170万円前後

4年制一般教養大学

カナダ全域の主要都市にあり、学習レベルはどの大学も大差なく授業料は平均的に高い。

州立ユニバーシティ・カレッジ

大学とカレッジの両方の性格を備え、大学と同資格の学士号が取得できる。必要な単位を修得すると、大学課程の2年または3年次に編入できるので、留学生には便利。

カレッジ

私立と公立があり、公立の方が一般的に規模が大きい。日本でいう短大や専門学校にあたる学校で、専門技術を習得するディプロマ/サティフィケートコースのほか、大学と同資格の単位を取得するプログラムもある。入学基準は大学よりも低い。



  • Bellevue Community College (BCC)
    1966年に創立されたワシントン州のコミュニティーカレッジで、96エーカーのキャンパスをもち、コミュニティーカレッジとしては同州では3番目に大きい。大学編入を目指すための2年間単位取得プログラムと、短期のサティフィケートプログラムがある。他にもUniversity of Washington、 Washington State University、 Eastern Washington University、 Edmonds Community Collegeと提携でオンラインの学位取得プログラムを行なっている学生総数は約3万6000人(留学生は65カ国から600人)で、単位取得プログラム受講者数は全学生の71%。卒業生の86%が卒業後9ヵ月に就職を果たしている。
    BCCが行なうIntensive English Language 大学編入プログラムは、AAIEP認定 (American Association of Intensive English Programs)で、同校からワシントン州内の大学に編入する学生数は、同州のカレッジのなかで一番多い。大学編入プログラムを終了した生徒は、BCCの単位取得コースに入学することもできる。
  • Brigham Young University (BYU)
    1875年に創立されたハワイのキリスト教系大学で、学部と大学院があり生徒総数は2400人。「U.S. News and World Report’s」誌が毎年行なうベストカレッジ調査の総合部門で、継続的にトップ(アメリカ西部地域)にランクされ、アメリカ本土をはじめ、70カ国から学生が集まっている。
    学部は194、大学院には96の専攻があり、11のカレッジ(生物学・農業、教育、エンジニアリング・テクノロジー、ファミリー、社会科学、美術・コミュニケーション、ヘルス・ヒューマンパフォーマンス、ヒューマニティー、法律、マネージメント、看護、物理・数学科学)を備えている。また語学(語学教師用学士号コースも含む)、パフォーミングアーツ、スポーツなどのプログラムが優秀なことでも知られている。
    他にもBYU在学中の留学生には、English as an International Language (ELI)コースが用意されている。入学時に規定の英語力を備えていても、実際のクラスで苦労する学生をアシストする効果的なプログラムになっている。
  • Mount Allison University (MAU)
    カナダのノバスコシア州にある創立1984年の大学。一般教養と自然科学の分野でカナダ国内をはじめ海外でも高い評価を得ている。40カ国以上から留学生が集まり、留学生が参加できるクラブやソサエティーが180以上ある。MAUの入学基準に達していながら、英語力をさらに向上する必要がある学生は、同校の提携校であるInternational Language Institute(ILI)で英語コースを受講することができる。ILIは、受講者の英語力を判断したうえで、必要と思われる授業内容と受講期間を決定。条件付でMAUの入学許可証が発行される。9月始業で二学期制となっているが、4月に始業し、夏期講座を受講する留学生もいる。
    全留学生にカウンセラー、食事指導士、看護士がつき、学習不能症の場合は、Meighen Centre for Learning Assistance and Researchからサポートを受けることも可能。また学生全員にプログラムアドバイザーがつき、コースの選択や必要単位についての相談に応じている。学費の援助が必要な場合は、ファイナンシャルエイドとアワードカウンセラーが奨学金その他についての相談も行う。
  • Oregon State University (OSU)
    1968年創立にされたオレゴン州立大学は、農業、海洋、航空宇宙研究の助成対象となっている国際的な大学。社会科学、エンジニアリング、ビジネス、農業、林業、海洋学、自然科学などの優れたプログラムは世界的に定評があり、学部と大学院で多種多様な専攻・副専攻科目を提供している。
    ハーバード大学、スタンフォード大学と並び、名門教育機関(カーネギー・リサーチI)に指定された州内唯一の大学で、500エーカーあまりの緑豊かなキャンパスに100以上もの建物が並び、全米50州及び海外約90カ国から約1万4000人の学生が学んでいる(約10%が留学生)。
    OSUには、集中英語コース(English Language Institute: ELI)があり、大学進学に向けて語学準備を行なう留学生に広く利用されている。ELIを受講してTOEFL450〜500に達した場合は、条件付でOSUに入学でき、TOEFL 550またはELIのレベル6に達した場合は、条件なしで同校に入学が可能。
    なお同コースでは、一般英語のほかに進学準備や国際交流に関する教育を行い、同大学が力を入れている資源開発分野の教育も行なっている。ELI受講者には学生証が発行され、一般学生同様にキャンパス施設を利用することができる。
  • Sonoma State University (SSU)
    1960年に創立されたカリフォルニアの州立大学で、同州にある23の州立大学群の一つ。学部は41、大学院には14の専攻があり、270エーカーのキャンパスは緑豊かな景色に囲まれている。学生数総数は約7万8000人(学部6600人、大学院1150人)。キャンパスはインターネット環境が整い、インベントや課外活動もたいへん活発に行なわれている。またSSUでは、この地域の教育と文化活動の核としての役割も果たし、一般市民を対象に、地元の産業・企業・教育機関などと提携して講義やワークショップを行っている。
    同校には付属のAmerican Language Instituteがあり、大学進学用の集中英語コースや進学準備コースを備え、進学相談なども行い、各国からの留学生に利用されている。
    受講者には学生証が発行され、一般学生同様にキャンパス施設を利用することができる。同コースで上級レベルに達した学生は、条件付でSSUの学部に入学が可能。
    SSUがある北カリフォルニアは、ワインの製造地として広く知られ、気候が温暖で景色が美しい。サンフランシスコから40キロと比較的近いため、週末には観光客が訪れている。
  • University of Denver (DU)
    1864年に創立されたコロラド州ロッキー山脈地域最大の私立大学で、7つの学部と6つの大学院学部がある。一般教養、 芸術、 音楽、ビジネス、工学、教育の分野で学位を取得可能。音楽分野では、 ジャズをはじめ各種のプロミュージシャンや録音技師などを目指す、Lamont School of Musicを備えている。
    学生総数は約1万人(学部4700人、大学院5100人)。学部のクラス平均学生数は20人とひじょうに少なく、大学院ではさらに少なくなっている。
    DUのビジネスプログラムは定評があり、特にホテル、レストラン関係が有名なことで知られる。科学、大気物理、音楽、心理学、コンピュータ科学の評判も良く、情報伝達学部は、インターンシッププログラムが充実し、優れた設備が整っている。また在学生の留学を支援するなど、国際学にも力をいれている。
    English Language Center (ELC)があり、大学進学を目指す留学生と、在学中の学部留学生を対象に大学院進学用の英語クラスを行なっている。
    また、主要スキー場からわずか1時間の距離で、ロッキーの大自然のなかで、ハイキングやキャンプなどのアウトドアライフも満喫できる。
  • University of Winnipeg
    1967年に創立されたカナダのマニトバ州にあるコンパクトな公立大学。学生総数は約5000人。学部では一般教養、自然科学、教育、大学院では神学、結婚生活/家族療法を提供し、同州内のマニトバ大学と提携で修士号プログラム(歴史、宗教学)も行なっている。
    物理学、化学、心理学、政治学、英語、歴史学の質は高く、ビジネスコンピューティングや応用プログラムなど、就職活動に直結したコースもある。
    カナダの有名誌「マクレーン」が毎年行なうカナダの大学ランキング「学習総合環境」部門で、トップ10に選ばれている。
  • Idaho State University (ISU)
    1889 年に設立された州立の4年制総合大学。学生総数は1万3000人で、経営学、会計学、コミュニケーション、コンピューターサイエンス、法学、医学、政治学など、約150 の学士課程と修士課程を提供している。
    ISUはロッキー山脈の裾野にある丘陵地帯にあり、周りにはのどかで美しい自然が広がっている。
    ISUの校内にあるELS/Potcatelloランゲージセンターは、大学キャンパス内にある語学学校としては世界最大規模で、大学進学を目指す留学生に質の高い語学教育を行なっている。英語クラスの他に文化活動も幅広く行い、規定のレベルに達した場合は、TEOFLなしでアメリカ国内の大学やカレッジに条件付で入学可能。ELS/Potcatelloランゲージセンターの生徒には学生証が発行され、一般学生同様に、大学の施設を使用することができる。
カレッジ・大学への入学をアシストする語学学校

Intercultural Communications College (ICC)
ハワイのホノルルにある認定語学学校で、English for Communication (EC) 、English for Business (EB) 、 English for Health Professions (EHP). TOEFL・Cambridge FCE ・CAEプログラム、College Studies Program などを行なっている。
12週間のCollege Studies Programは、アメリカ人学生と一緒にカレッジ英語、心理学、西洋文明、美術史などを学べる、カレッジ・大学入試準備プログラム。コース修了者は、ICCの提携大学であるアルバートソン・カレッジ(アイダホ州)に入学できる。

San Francisco Institute of English (SFIE)
カリフォリニア州サンフランシスコのリッチモンド地区にあり、6つのレベルで文法、リーディング、ライティング、会話、発音、大学・カレッジ入学準備、アクセント矯正、ビジネス英語、TOEFL・TOEIC・GMAT ・GREプログラム、TES・IELTS準備コースなどを行なっている。講師はすべて大学卒のネイティブスピーカー。コース終了時には、修了証が発行される。SFIEはTOEICのオフィシャルテストセンターでもあり、毎月1回テストを行っている。

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