英語力をアップする必要に迫られながら、多忙な生活に追われて実行に移せなかった人、夏休みを兼ねて楽しみながら英語を学びたい人、集まれ！
カナダの公立校、私立カレッジ、そして語学学校では、あらゆる年齢層と目的を持った受講生を受け入れている。夏休みを利用して遊びを中心に英語に触れるプログラムから、短期集中で英語力を上昇させるものまで様々。また、都会のキャンパス、山や海に囲まれたキャンパスや田園風景に包まれたキャンパスなど、ニーズに合わせて選択が出来るのも魅力だ。
カナダの夏は快適指数200%。この夏、カナダの青空の下で思い思いの英語に挑戦してみよう。

野生の宝庫でキャンプも楽しめるレジャー主体の語学研修
スケジュールを自分で作れるトロントの語学学校

オンタリオ州トロントのハンサ・ランゲージセンターは、カナダでも大規模な語学学校の一つで、生徒が自由にスケジュールを組めるシステムを取っている。また、小旅行やスポーツ、ソーシャルアクティビティなどの課外活動を幅広く用意しており、自分だけの手作りプランで語学研修＋レジャーを楽しみたい人に適している。
通常、語学学校のコースは4週間単位が一般的だが、ハンサでは、1週間単位からでも受け付けている。　その上受講する曜日を指定することもでき、1日の受講時間も午前中を2時間、、午後は毎日観光に参加することもできる。
課外活動には、野生の熊や大鹿、ビーバー、などの宝庫として知られるアルゴンキン州立公園でキャンプや、トロント周辺のボートクルーズ、インラインスケート、水上スキー、サッカー、セイリングなどがある。他にも学校が用意したプログラム以外に、希望するアクティビティーがあれば個別に対応してくれる。
観光コースには定番のナイアガラの滝、オタワ、モントリオール、ケベック・シティなどが用意されており、これら以外の観光も手配が可能だ。
20種類以上の英語クラスを持つ同校では、それぞれ12のレベルがあるので、初心者から上級者まで安心して受講することができる。

語学研修＋レジャー型。英語研修集中型。
公立コミュニティーカレッジの夏期講座

コミュニティカレッジとは、日本の専門学校にあたる学校で、カナダでは職業技術訓練コースを幅広く備えると同時に、留学生と新移住者のための英語プログラムを行なっている。コミュニティカレッジの英語プログラムには大学進学準備や専門分野と直結したものがあり、こうした英語プログラムは語学学校の一般英語と比べて多少レベルが高い。しかし夏期講座の場合は、一般的な英語なので初心者でも安心して受講できる

バンクーバー･コミュニティーカレッジ(VCC)

ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーに３つのキャンパスをもち、一般英語、英語教師の資格取得、そして各専門技術の学位取得などのプログラムを提供している。
また7月から8月にかけてVCCは、ESLの初心者から上級者までを対象に、4週間の夏期英語講座を2回行なっている。プログラム内容は総合的な英語力を中心に会話、単語、慣用句、発音、聴解力が学べ、修了証書が発行される。
授業は午前8時半から午後1時まで、午後は観光、水上スポーツ、ハイキング、サイクリングなどにオプションで参加可能。授業の一環として、ソーシャルアクティビティー、カンバセーションクラブ、ピクニック（7月コースのみ）もある。

ハンバーカレッジ（HC）

オンタリオ州トロントにあり、150のディプロマプログラムと200のサティフィケートプログラムを行うカナダ最大のコミュニティーカレッジ。
HCは、18歳以上のESL初心者から上級者までを対象に、7月から8月にかけて5週間の夏期集中講座を行っている。聴解力、会話、発音、文法、筆記、読解力を上達させる英語の授業を毎日5時間行い（合計100時間）、英語を活用することを目的にしたワーク・ショップ（インターネット、ビジュアル・アート、演劇、音楽、スポーツ、新聞製作、プレゼンテーション技術向上など）を20時間、トロント周辺の観光を20時間行う。コース修了時には、口頭と筆記の試験を経て修了証が発行される。毎週水曜日には｢ディスカバー・トロント・カルチュラル・フィールド・トリップ｣を行い、オンタリオ美術館や王室博物館をはじめトロント市内各地を回り文化体験を通じて生の英語に接する。また週末にはトロント周辺の観光地巡りも行う。

夏休みを利用して進学用英語と取り組む
大学の英語講座

カナダの大学が行なう英語講座は、北米の大学に進学予定の人を対象に行なわれている。キャンパスの雰囲気を体験することも、大学正規留学に備える格好の機会になるだろう。

ブリティッシュ・コロンビア大学（UBC）

ブリティッシュ・コロンビア州最大の大学では、18歳以上を対象に3週間と4週間の｢Language & Culture｣プログラムが年間を通じて行われている。夏期に限ったプログラムではないが、7月から8月にかけては3回開始日があるので、夏休みを利用して受講したら良いだろう。
プログラムにはフルタイムとパートタイムがあり、午前中はカナダの文化、歴史、地理、多文化社会などをテーマにした英語の授業を行い、午後はワーク・ショップや追加の授業が行われる。
ワーク・ショップはレベル毎に内容が設定され、ビジネスや研究に役立つビジネススキル、プレゼンテーションスキル、英語で一般学科を理解するための総合力向上、クリティカルシンキング、ニュースメディア研究、アカデミックリサーチ、インターネット上でのリサーチなどが含まれている。