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カモーソン・カレッジの生活が始まってもう1ヵ月が経った。しかし、英語力が原因で、自分が何をしているのか良くわからないまま時が過ぎている。教科に対する興味は次第に高まっているものの、勉強をどのように進めると良いかが、具体的に分からない。
授業で難解な内容に接すると、「日本語だったら、簡単なことだろうに」などと思いつつ、フラストレーションを感じることもしばしばだ。

現在のところ、一番手を焼いているのは、心理学と人類生物学だ。先日、中間テストを終えたばかりだが、カナダのカレッジで受ける初めてのテストだったということもあり、どう準備して良いか分からないままテストに臨んでしまったので、予想以上に悪い点数しか取れず、かなりのショックを受けてしまった。

テストは、マークシートと呼ばれ、いくつかある回答例から正解を選ぶ形式と、質問に対して短く回答する作文形式に分かれていた。マークシートは自分で答えを書く必要がないため語学力は比較的問われないとはいえ、回答例は紛らわしいものが多く、簡単には正解が見つからない。自分で回答を書くものは、授業で聞いた説明を丸々暗記していない限り、自分の英語力では説明が不十分で、正解として認めてもらえないことが多いように思った。簡単に回答を数字で表せる数学とは違い、答えが頭で分かっていても、言葉で表現できないことが問題なのだ。また、英語で答えることへの緊張感から気が動転してどう答えて良いかが分からなかったり、簡単な単語が思い出せないこともあった。

例えば、人類生物学のテストに、「男女の骨格の違いについて書け」という設問があった。私は、「男性は額が女性より突き出ている」と説明したかったが、「額」という単語が思い出せなかったり、「突き出る」という表現方法が出てこなかったりした。
また、心理学の場合は回答に用いる専門用語を覚える必要があった。だが、専門用語は発音が難しく、綴りも長くて暗記するのに骨が折れる。暗記は私が最も不得意とする分野だ。さらに、心理学は統計学の要素が多かったため、確立の仕組みや計算のやり方がわからないと、ちんぷんかんぷんになる。

とにかく、カレッジで初めて受けた今回のテストの結果は、散々なものだった。だが、私は今回の結果は無かったものとして思って、次回に備えようと思っている。だれでも一度は失敗するもので、挫折を味わうのも仕方がないだろう。心理学と人類生物学には共通点もあり、なかなか興味深いものがあるが、興味があるだけでは、学生生活は成り立たない。

心理学と人類生物学の他に取っている数学、中国語、英語の教科に対しては、それなりに自分で納得の行く方向に進んでいる。特に、数学は今のところ一番良い点数が取れる教科なので、このままがんばって必ずパスしたいと思っている。ちなみに、数学の成績が一番良いとは、日本にいた時のことを思うと考えられないことだ。

友達と一緒にくつろぐ一時。心置きなく話せる友達は強い見方だ。

カレッジでの学生生活を進めていくにつれて、私は、心置きなく話し合え、また助けになってくれるクラスメートを作ることが、ひじょうに大切であるということを強く感じるようになった。自分の英語に劣等感を感じることは、カナダ人学生と同じ条件で学ぶ正規留学生であれば、だれでもが経験することだろう。しかし、劣等感があろうと無かろうと、正規留学生は、落第しないように自分の成績を確保することを最優先しなければならない。また、カナダのカレッジは勉強量がひじょうに多いので、無駄な時間を徹底的に減らさなければならない。限られた時間のなかで授業を理解しなければ、授業はどんどん先に進んでしまい、クラスから取り残されてしまう。そこで、授業で分からなかった点を尋ねられるようなクラスメートがいれば、学業はもちろん、精神状態を健康に保つ上でも、ひじょうに大きな助けになるのだ。劣等感を感じている前に、とにかく自分から積極的に友達を作る努力をすることが、自分を救うことになる。この点、私は、本来の自分の性格と根気で、積極的に友達を作ることを実践している。プレッシャーを背負う学生生活の多忙な毎日のなかで、気の置けない友達同士で楽しく過ごす一時をもてることは、ひじょうに大切だ。こうした学生生活を通じて得た友達は、これからの人生で私にとって忘れられない人たちになるだろう。

しかし、クラスメートが大切な一方で、クラスメートへの依存度が高くなり過ぎることが危険なことは言うまでもない。自分で努力する習慣がなくなれば、必ずそのつけが回ってきて学業が不成功に終わってしまう。
とにかく、カレッジでは自分のための勉強をしているわけだから、結果を重んじるのも大事だが、生活の内容が一番大切であると私は考えている。カレッジに入学する理由は人それぞれだが、成績さえ良ければ良いという考え方には私は賛成できない。とはいえ、カレッジ生活に挑戦した私には、テストに備える勉強法を会得することを始め、これから解決しなければならない課題がたくさん待っている。

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