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私は今、スランプに陥っている。
最近、自分が本当に勉強を楽しんでいるわけではないことに気づいた。私は、テストに合格するために、語学学校を経てカレッジに編入したわけではない。学びたいという気持ちがあるからこそカレッジに入学したわけで、「その本来の目的が一番大切なのだ」と、自分に言い聞かせている。しかし、カレッジに編入した際に、沢山の教科を取り過ぎたことが、自分を苦しめる結果になってしまった。カレッジに入学することは、語学学校に入学することとは違い、一から始めなければならないことが沢山ある。カレッジ・ライフに慣れるだけでも大変なのに、次々と行われるテストに合格していくためには、勉強する本来の意義とは反して、単に暗記するだけの作業も必要だ。意味もなく暗記することは、私が最も不得手とすることだ。あまりにも暗記しなければならないことが多すぎるのと、なじみのない英語の単語に遭遇することで、私の頭はパンク寸前であった。前回のテストでは、満足いく結果が得られなかったので巻き返しを図りたかったが、扱う範囲が広すぎて、腹立たしさがこみ上げ、焦るばかりで勉強がはかどらない。終いには嫌気がさして、勉強から逃避するようになってしまった。

そこで、私は、考えた末に、選考してた教科の一つである心理学を落とすことにした。
今までとっていたコースを落とすということには、大きな葛藤があった。止めれば、2ヵ月半がんばってきた努力が、水の泡になってしまう。しかし、悪い成績を残してしまえば、将来、カレッジから大学に編入する際に汚点となるので、これも困る。払い込んだ授業料が無駄になってしまうことも、プレッシャーになった。だが、自分で自分の首を絞めている現状を打開するには、これが最上の策だと考えた結果なので、今後は、できる範囲内で自分で目指している本来のカレッジ・ライフを見つけていくしかないだろう。

カレッジに編入してから、最初の大きな壁にぶつかっている私ではあるが、この2ヵ月で、授業の感じは大体つかめてきた。クラスの雰囲気は、教科によってそれぞれで、例えば、英語のクラスは、教授が生徒と打ち解けた雰囲気を作り出していることもあり、アットホームな感じである。
心理学のクラスは、週に2日ある授業のうち一つがレクチャーで、もう一つは、グループワークするラボとなっている。レクチャーは、100人のクラスメートを一同に集めて行われ、教授の講義を一方的に聞くだけだが、グループワークは、クラスが少人数のグループに分けられ、ディスカッションを通じてクラスが行われる。心理学のクラスはどちらかというと、教授と生徒の間が別れているイメージであるだけではなく、クラスメイト同士もそれぞれのグループ同士で固まっていて、知らない生徒と打ち解けるのが難しい。
人類生物学のクラスは、週2日ある授業がレクチャーだが、その教授がなかなか面白い教授で、授業を飽きさせないように、さまざまな工夫をしている。例えば、難しい説明は分かりやすい例に置き換えて説明したり、ビデオを見ながら特殊な文化をもつ部族について説明したり、といった具合だ。
数学のクラスは、英語のクラス同様に、教授が生徒との隔たりを作らず、生徒のためにクラスを進めやすいようにしてくれている。分からなければ遠慮なく質問できるのもありがたい。最後に、中国語のクラスだが、中国語の教授はとても元気である。漢字を覚えるという点で日本人にとって有利な教科だが、発音が難しく、生徒は必死になっている。

カレッジ・ライフは、思っている以上に大変だった。
一度、壁にぶつかると、立ち直るまでには時間がかかる私だが、これからは、心理学を除く教科に対して、一つひとつチャレンジしていくしかない。

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