まずは情報収集
留学を思い立ったら、まずは情報収集だ。学校の資料を直接見て調べるのなら、カナダ大使館(東京港区赤坂)に行こう。大使館内の図書館には、大学やカレッジの資料が多くそろっている。
インターネットで調べる場合は、AUCC (The Association of Universities and Colleges of Canada)、はたは、ACCC
(The Association of Canadian Community Colleges)が便利だ。大学、カレッジ、コミュニティーカレッジ(カレッジよりも小規模な専門学校)を州ごとに網羅している。
AUCC:www.aucc.ca
ACCC:www.accc.ca
学校の選び方
留学する学校を選ぶ時にまず調べなければならないのは、学校が求める語学力(英語またはフランス語)と自分の語学力だ。TOEFLで550点から600点(コンピューターTOEFLの場合は213点から250点)が一般的な基準となっている。
語学力が規定の点数に達しない場合でも、留学生用にESLコースをもっている学校も多いので、語学研修を経由して入学することもできる。特にカレッジには、語学力にハンディがある留学生の受入れ体制が充実しているものが多い。
地域の選択も大切
カナダの大学とカレッジは大多数が州立で、教育のレベルに大差はない。しかし、カナダは国土が広く、地域により環境が大きく異なるため、志望校周辺についてできるだけ詳しく調べることが大切だ。地域を選択する時は、まずは州を選び、さらに都市か地方かを選べば良いだろう。
留学は、学業を通じて地元の学生や他の留学生と知り合うだけでなく、生活を通じて地元の人々や生活文化と触れ合う機会を与えてくれる。キャンパスを離れた生活を楽しく過ごせるかどうかは、留学を成功させるうえでひじょうに大きな要素となる。
授業料その他の経費
授業料は年間$10,000から$20,000前後で、学校や専攻分野により大きく異なる。授業料のほかに、教科書代や野外活動費などが年間で$1000から$3000ほどかかる。
生活費は、ホームステイが$600から$900(月)、学生寮$3,200から$7,800(8ヵ月)、交通費$50から$100(月)、食費が$400前後(月)で、アパート代は地域により大きく異なる。
宿泊は、クラスメートなどとアパートで共同生活をすると最も経済的だが、留学生活に慣れるまでは1日3食付のホームステイが良いだろう。ホームステイは緊急時に相談できる家族がいることも大きな利点だ。
入学手続きと必要書類
資料請求や入学手続きは自分でやっても良いし、代行業者に依頼しても良い。
必要書類その他
- 学校指定の入学願書
- 成績証明書:最終在籍学校で作成してもらった過去2年間の成績証明書(英文)。
- 卒業証明書:出身校で作成してもらった証明書(英文)。高校・大学に在学中の場合は在学証明書と卒業見込み証明書。
- 申請料:$65から$100前後。
- TOEFLまたはIELTSのスコア ホームステイまたは学生寮の申込書
入学審査にパスした場合、入学内定書または入学許可証が送られてくる。入学許可証が届いたら、カナダ大使館査証部に就学(学生)ビザを申請する。就学ビザは、通常、申請後役1ヵ月で発行される。
学校紹介
カナダ・プリンストンカレッジ
Canada Princeton College
ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドにある私立カレッジで、カナダ人と留学生を対象に大学入学準備プログラム主体の教育を行っている。
プログラムには、大学編入(2〜4年)、大学院編入(1年)、大学英語準備コース(14週間)、コンピューター会計コース(15週間)、TESOLサーティフィケート(4週間)、夏季英語キャンプ(2〜6週間)がある。
ブロック大学、オカナガン・ユニバーシティ・カレッジ、セントラルステート大学、パシフィックステート大学、ユニバーシティ・カレッジ・オブ・ザ・カリブ、サウス・オーストラリア大学と提携し、卒業生が編入している。
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ランゲージ・スタジオ
The Language Studio
オンタリオ州グエルフのカナダ連邦政府認定語学学校。グエルフには、名門大学として知られるグエルフ大学がある。
プログラムには、社会人向け、青少年向け、インターネットを使って家庭で学べるウェブキャスト・スタディーコースがあり、それぞれが6レベルに分かれている。
コース内容は、文法、リーディング、ライティング、会話、発音、パブリックスピーキング、プレゼンテーションスキル、リーダーシップスキル、ワークショップ、カルチャー、ボランティア、小旅行など。
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