スタディー−留学・英会話記事
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昨年9月より、私はアルバータ州の州都エドモントンにあるアルバータ大学附属の語学学校に留学している。慣れない言語、文化、生活習慣。初めは期待より不安の方が大きかった私であったが、いざ生活が始まると、意外にも落ち着いていて、これには自分でもびっくりした。これは私を暖かく迎えてくれたホストファミリー、学校関係者の方々、すぐにできたたくさんの素晴らしい友達、また自分の周りにハッピーを呼び寄せることのできる、私自身の前向きな気持ちのおかげだと思っている。何事も、道を切り開いていくのは自分自身なのだ。自分次第で世界はいくらでも楽しくなり、時に自分の味方をしてくれる。そんな強さや柔軟さを私はカナダで学んだ。心に残っていることはたくさんあるが、旅行や祭りなどの特別な行事より、毎日の生活、授業がなにより良い思い出になっていて、また自分を大きく成長させてくれたものの1つだと思う。

授業は、午前と午後、それぞれレベル別にクラス編成されていて、さらにポイント強化コースとして夜間クラスがある。日中のコースはアカデミックな授業で、ライティング、リーディング、リスニング、ディスカッションなど、カナダの大学に入学可能な実力がつけられるものとなっている。夜間クラスは個々の目的に合わせて、日常生活に生かせるような英語の学習を目的としており、TOEFLスコア獲得を目指す講座もある。

友達とホッキー観戦

私は日中のコースを週3回受講しているが、先生によって授業スタイルが全く異なり、どのセッションでも大いに自分の力が伸ばせたと思う。あるセッションでは、先生も一緒に、イラク戦争、売春、ホームレス、カナダの歴史とアメリカとの差、大学と専門学校、外交問題など、ここでは書ききれないほどの数多くの話題を話し合った。国境を越えて、韓国人、中国人、エクアドル人、コロンビア人、トルコ人、タイ人、もちろんカナダ人、多くの国の人々とふれあい、いろいろなことを話し合ううちに、自分の心の国境線が開かれ、何事も自分の価値観で判断すると同時に、尊敬し、許し認め合う心を大切にすることや、一日本人としてのあり方を学んだ。留学生活も半分を終えた今、日本の大学を卒業した後は、この経験を生かして日本社会に貢献できるような大人になりたいと思う。私の心は留学を通して母国に戻ってきたのだ。

ディスカッションだけではなく、長文読解も、レポートも、自分なりにこなしていくことで確実に力をつけてこられたと思う。うまくいかないこともあったし、私の周りはいつもハプニングでいっぱいだったけど、それをおもしろおかしく口にすることで、友達の輪がどんどん広がったりもした。

ゲイバーへ行った話を授業で披露したり、学校主催のスノーボード・ツアーへ積極的に参加してクラスメートにボードを教えたり、ポットラック(持ち寄りパーティー)では寿司を作ったり、私はいつもクラスのリーダーだった。私が授業でおかしなことを言うと、「またユウコか!」とみんなが笑う。先生も「You drive me crazy!!(あなたのおかげで私は気が狂いそうだわ!)」と言いつつ、「We love you.」と、いつも暖かく見守ってくれた。

だれもが口をそろえて、「日本人女性のイメージは、口数が少なく、背の低い人(私は173cmも身長がある)だったが、ユウコに出会ってから考えが変わった!」と、言ってくれた。

「スピーキングを伸ばしたいのならバーに行け!」と、みんなでよく飲みに行って、夜遅くまで笑いあった。確かに私を含め、私の周りにいる友達は、先生もびっくりするほど短期間で良く英語がしゃべれるようになった。それもみんな、国籍が偏らないグループで母国語を口にすることなく、間違いを恐れずどんどん英語を口にしてきたからだと思う。精神面、語学力、両方を成長させた私だが、まだ私の留学は終わっていない。あと半年、やりたいことはまだ山のようにある!