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カナダの高校に入学する外国人生徒が増えている。留学生を受け入れる学校は、ブリティッシュ・コロンビア州とオンタリオ州が最も多く、ブリティッシュ・コロンビア州には留学生の割合が6〜7％におよぶ高校もある。留学生の国籍は韓国と中国が最も多く、日本とメキシコがそれに続いている。昨年日本からは885人がカナダの高校に入学した。
一方、カナダの大学、および大学院に入学する日本人は年々増えてきているものの高校留学に比べて少ない。大学への留学生が少ない最大の理由は、入学の際に英語力が問われることだ。高校留学の場合は、過去3年間の成績証明があれば例外を除いてほぼ確実に入学できるが、大学の場合、一般にはTOEFL580点前後の英語力（またはフランス語力）が必要だ。
しかし、今後は日本でも、規定に達する語学力をもつ高校生が増えることや、カナダにはカレッジの大学編入制度があり、大学留学が比較的容易なこと、現在カナダの高校に留学している生徒が、卒業後にそのままカナダの大学に進学することが考えられるなどの理由から、日本人の間でのカナダの大学留学需要は、今後増えることが予想される。
こうした動きに先駆けて、カナダ大使館は、カナダの大学留学の利点を紹介するために、学生、高校の留学カウンセラー、大学の国際センター担当者、留学エージェントなどを招いて、初の「大学留学フェア」を開催する。カナダ側からは、
ブリティッシュ・コロンビア州大学やトロント大学を始め、カナダを代表する大学が参加する予定となっている。
カナダの大学とカレッジの特徴
カナダの4年制大学は大多数が州立で、州政府の管轄下にあり、各学校の教育のレベルに大差はなく、質は総じて高い。このため、長い歴史をもつ有名校はあるが、日本のように一流大学、二流大学、三流大学というような区別はされていない。ただし、それぞれの大学が独自のユニークさを打ち出しており、学生自身の好みや適正で選ばれている。
ほとんどの大学は2学期制で、学期ごとに単位を修得し、規定の単位を修得すれば4年以内でも卒業できる。入学試験はなく、高校の成績が平均以上であれば入学できるが、入学基準は各大学により異なる。大学院への留学は大学を好成績で卒業していることが条件となるが、学部によっては留学生の受け入れ数が少ないものもあり、4年制大学への留学より難しい。
大学の種類には、学部と大学院をもつ総合大学と、総合大学より小規模で大学院のない学部大学がある。加えて、もともとカレッジだったものが、大学3、4年次にあたる専門課程を設け、学士号が取得できるようになったユニバーシティ・カレッジと、専門学校的な性格と日本の短期大学的な性格を併せもつカレッジがある。
ユニバーシティ・カレッジとカレッジも大半が州立で、プログラムの種類は多い。両方とも入学が容易で、授業料が割安なこと、2年間の大学編入コースを修了した場合、州立大学の教養課程と同様にみなされ、無試験で4年制大学の3年に編入できることなどから、カナダ人学生の間でも人気が高い。大学編入プログラムをもつカレッジはブリティッシュ・コロンビア州とアルバータ州に多いが、特にブリティッシュ・コロンビア州の大学編入プログラムは質が高い。留学生にとってカレッジの最大の利点は、語学力が不足している場合にESLコースを経て大学編入コースに入れることや、留学生に対する配慮のあること、規模が小さいため教授やカウンセラーのアシストも受けやすいことなどだ。
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大学留学フェア 開催日時:11月3日10:00-17:00 |
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学生ビザ申請者数 |
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2001年 |
2002年 |
2003年 |
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6767人 |
6435人 |
6009人 |
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2003年にカナダへの学生ビザを申請した人は6009人で、その98％にあたる5767人が学生ビザを取得し、2％にあたる116人が発行を拒否された。申請後に2％にあたる126人が申請を取り消した。
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2002年からカナダの学生ビザ制度が変わり、6ヵ月以内の留学には学生ビザが不要となった。このため2003年の学生ビザ発行数は2002年よりも少なくなっているが、実際にカナダに留学した人数は2002年よりも多いと思われる。
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