インターンシップやプラクティカムと呼ばれる実習付き就学プログラムは、英語が必要とされる職場に就職を希望する人や、英語圏での就職を希望している人のための、就職活動ステップとしてひじょうに効果的だ。
参加期間を自分で決める実習プログラム
バンクーバーのボッドウェル・ランゲージスクールは、一般のESLプログラムを受講し、オプションでビジネス・イングリッシュ・コミュニケーションコースも受講して参加資格を満たした人に、<イングリッシュ・インターンシップ・プログラム>を行っている。 二つの職場を体験
バンクーバーとトロントに拠点をもつキングジョージ・インターナショナルカレッジでは、4ヵ月の英語クラス修了後に2ヵ月の職場実習を行う<ワークエクスペリエンス・プログラム>を実施している。英語クラスでは、職場で役立つコミュニケーション・スキル、ライティング、リスニングを集中的に学ぶ。英語クラス修了時に、受講者がレベル4に達していた場合(同校のレベルは6段階に分かれている)、学校が受講者のレベルに応じて実習企業を選ぶ。実習内容は、責任の比較的軽いものに限られるが、就業中は他の従業員と同等に扱われるため、北米のビジネスライフを気軽に体験できる。実習に際して実習先の面接は行わない場合が多いが、履歴書の書き方や職場での習慣などを学び、実習に備える。なお、実習は1ヵ所で2ヵ月間行っても、2つの異なる企業で1ヵ月ずつ行っても良い。
実習先での就職率30% バンクーバーの専門学校プロソフト・トレーニング・インスティチュートは、ディプロマまたはサーティフィケート・プログラムの受講者を対象に、職場実習を行っている。日本人留学生に人気があるコースは、ホスピタリティー、インターネット・アプリケーション・プログラミング、コンピューター・グラフィックなど。
特殊な職業の実習もアレンジ バンクーバーとビクトリアに拠点をもつ語学学校であるパシフックゲートウェー・インターナショナルカレッジは、特定の職業ですでに数年のキャリアをもち、英語力も初心者以上の実力をもっている人を対象に、その分野における英語を上達させ、同時にカナダの職場で実習できるプログラムを行っている。3ヵ月の集中英語クラスを終了した後に2、3ヵ月の職場実習を行うもので、受講者の職種にそって学校が実習する職場をそのつど探してくれる。過去に受講した日本人のなかには、テレビのプロデューサー、コンピューター・リサーチャー、ジャーナリストなどもいて、それぞれがカナダのテレビ局、ハイテク企業、新聞社等で実習している。 |
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