パシフィックグローバル・ランゲージセンター講師: レオナード・スタッツ なぜESLの生徒はライティング・スキルも習わなければならないのでしょう。特に、英語を話す機会が少ない日本人にとり、スピーキングを重点的に習いたくなるのは当然です。しかし、英語を話せるようになるためには、スピーキングやリーディング同様にライティングも習う必要があります。
まず、4人以下のメンバーでグループを作ります。人数を制限する理由は、特定の人だけが発言する危険性を避けるためです。グループのメンバーを選ぶ時に、単語力がある人、スペリングが強い人、文法が得意な人など、それぞれの得意な分野が違った人たちを集められれば最高です。 最初に、作文の課題にそって、グループでどのような作品を書くか相談します。例えば、街で見た人を観察し、その人を主役にした物語を書く課題が出された場合、グループで街に出て人々を観察します。主役になる人を選んだら、その人をどう描写し、どのような物語を書くかを決めます。後で使えるように、観察した時のメモも書いておきます。メモを書くことは、描写力を上達させコミュニケーション力を高めるだけでなく、お互いの想像力を比べあえるため刺激になります。 次に、グループで決めた作品の方向に基づき、各人が作文します。グループでの行動を通じて新しく覚えた言葉を使うことは良い勉強になります。グループで方向を決めたにも関わらず、それぞれの内容がかなり違う文章に仕上がることがよくあります。 最後の段階では、グループ全員でそれぞれの作文を編集しますが、その作業にかかる前に、文章のなかにある間違いを見つけた時に、間違いの種類を示す記号を考えておきます(例:動詞の時制を間違えた場合にVT<Verb Tense>と書くなど)。この記号を作る作業は、まず教師が、生徒がよく犯す間違いが入った文章を示し、生徒が間違いを見つけて、その間違いを表す記号を考え出します。よく犯す間違いの種類は、例文が出ている教科書を参考にしたり、生徒自身が考えることもできます。生徒自身が良く犯す間違い例を設定することは、文法の理解を深めたり、間違い記号を記憶しやすいなどの利点があります。 グループで編集する時は、生徒が一人ずつ声をあげて読みます。読み終わった後で、間違いがあった場合は見つけた生徒が指摘します。指摘された生徒は、間違い記号を自分の作文の横に記入しておきます。グループ全員が終わった後で、全員の間違いを書き出し、その訂正文を考えます。その後に、各人が自分の文章を仕上げます。 「インタラクティブ・コンポージング」は、間違いを指摘したり、他人の意見をオープンに聞くことが基本条件ですが、特にグループで行う編集の作業は、他の生徒の長所や知識をお互いに学びあえ、自分の弱点を自覚するうえで、ひじょうに効果的です。
ザ・ランゲージサークル コー・ディレクター: ロバータ・フィン・ローデンハイザー 英語を習得しようとする場合に大事なことは正しい学習姿勢をもつことです。現実的になってください。あなたが日本語をマスターするのに何年間かかりましたか? 次に、辞書を使わずに英語を読む機会を増やしてください。小説でも漫画でも、日本語でいつも読んでいるような、自分に興味のある本をお勧めします。簡単なものから始めて、少しずつ難しい本に進みます。 映画もたくさん見てください。リスニング力が弱いと思う人は、ビデオを字幕を見ないで5分ほど見た後で、字幕を読みながら見ます。その後で、再度、字幕を見ないで見てください。一回に長時間練習するよりも、短時間でも定期的に行うことが大切です。 自分一人で会話の練習をしてみましょう。ルームメイトや家族に英語の練習であることを言っておき、自分の部屋に入って大きな声で話してください。 熟語の辞書を買い、よく使われる言葉の組み合わせを覚えてください。 間違いを恐れないことも大切です。できれば英語圏に行き、つねに英語を話し、世界の人たちと友達になったり、学校の課外活動に参加したり、復習を繰り返してください。
|
禁無断転載 Japan Advertising Ltd. - Canada Journal |