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※ご注意 こちらの記事は2004年11月時点のものです。 最新の情報をご希望の場合は上記のお問合せリンクよりお知らせください。

高校卒業後、銀行と家電メーカーに勤務していた田尻真貴子さん(31 歳)は、英会話を上達させて航空会社で働く夢をもっていた。仕事をしながら2年間英会話を習った後で、カナダに語学留学することを決心。留学先にカナダを選んだ理由は、ワーキングホリデー制度があることと、カナダの英語は自分が学んできた英語の発音に一番近いと思ったからだ。
カナダに渡り、語学学校で一ヵ月学んだ後で、ファーストフードの店に就職してカナダの生活を体験。1年間のワーキングホリデー・ビザが切れる直前に現在通学中のカナディアン・ツーリズム・カレッジ(CTC)に入学した。
CTCは、バンクーバーとバンクーバーの近郊にあるサレー市に拠点をもつトラベル産業専門学校で、ホテルやリゾートのマネージメント、旅行代理店業務、フライト・アテンダントなどの人材育成の実践的なプログラムを行っている。田尻さんは、このCTCを通じて職場実習を行った。

Q: CTC はどんな学校ですか?

トラベル業界で働きたい人だけが受講している学校で、アットホームな雰囲気で勉強しやすい環境です。留学生はカナダ人と一緒に受講しています。私が受講したのは、トラベル&ツーリズム・アドバンスト・ディプロマと呼ばれる9ヵ月のコースです。クラスの半分がカナダ人でしたが、プログラムによっては、留学生の方がカナダ人より多いクラスもあります。

Q: CTC の講師陣は?

トラベル関係の職場で長く経験を重ねてきたベテランばかりで、実際の経験も含めて講義をしてくれます。現役として今も職場で活躍している人もいれば、引退して講師に専念している人もいます。

Q: 職場実習プログラムを取るための資格はありますか?

CTCでコースを修了すれば自動的に職場実習(プラクティカム)を取ることができます。カナダ人の場合は、実際にこの業界で就職するには160時間の職場実習を行うことが条件になりますが、留学生の場合は職場実習はオプションになっています。実習先の職場は学校が選びますが、場合によっては面接試験がある場合もあります。

Q: 田尻さんが参加した職場実習の内容は?

バンクーバー国際空港にあるアメリカン航空のカスタマー・サービスです。難しいことはさせてはもらえませんが、利用客がチェックインする時のアシストを始め、車椅子が必要な人のアシストや、一人で旅行する子供の世話など、スペシャル・リクエストと呼ばれる発着時と到着時のサービスです。
勤務時間は、水曜日から日曜日までの午前9時から午後3時までで、月曜日と火曜日が休みです。 ユニフォームやバッジは支給されませんが、エアラインの職員としてふさわしい服装が求められています。現在、同じ職場でプラクティカムをやっているのは4人で、私以外にもう一人日本人がいます。

Q: 職場では日本人の利用客を主にケアするのですか?

1週間前後で職場実習を修了しますが、今までに日本語を使ったことは2、3度しかありません。利用客は日本人以外が大多数なのでいつもはつねに英語です。

Q: エアラインでの職場実習で印象に残ったことは?

エアラインで働く人の業務内容が良く分かりました。利用客の立場から見える表向きの業務内容ではなく、利用客には見えない部分の仕事を知ったことが大きな収穫でした。こうした経験の有無が、就職試験でも役に立つはずだと思っています。実習経験のすべてが新鮮な体験でしたが、エアラインの職員と仲良くなれたことや、毎日様々な人々と出会うなかで、たった数分のお付き合いではあったものの、親しくなれたお客様がいたことなどが印象に残っています。

Q:今後のプランは?

カナダに残り、このコースで取得した資格を活用してトラベル業界に就職するのが第一の希望です。そのためには、学生ビザから就労ビザへの変更が必要になるため、雇ってくれる企業を見つけることが先決です。
もしカナダで就職できなかった場合は、日本に帰ってトラベル関係の職場で働くのが希望です。日本を出る前はエアラインで働くことが目標だったのですが、勉強している間に旅行関係の全般にわたり興味が出てきましたので、すべてにチャレンジできれば良いと思っています。

Q:職場実習を希望する人へのアドバイスは?

まずは英語力をつけておくことが大切です。教室のなかでは専門用語などの知識を学びますが、職場実習ではコミュニケーションできることが基本です。また、カナダは、やる気さえあれば周りが認めてくれる社会のように感じています。本人にどれだけやる気があるかが最も大切だと思います。

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