名前: | 保田雄基 |
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学校名: | CLLC(Canadian Language Learning College) |
専攻: | 一般英語 |
入学時期: | 2021年9月 |
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留学先としてカナダを選んだ理由を教えてください。
- 費用が比較的安い
- 米国に比べて治安が良い
- 留学先としてメジャーなので色々と便利(情報収集が容易・語学学校の選択肢が豊富など)
- 先進国なので万が一病気にかかっても十分な医療が期待できる(私の場合はコロナ禍での留学だったのでこの重要性はかなり大)
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学校を選んだ理由と、実際に通った感想を教えてください。
- カナダの語学学校の中でも特に費用が安かったため
- 一定の規模がある会社でありコロナ禍でも倒産する可能性は低いと思ったため
- それでも大規模校ではないのでそれなりに丁寧な指導が期待できると思ったため
以上の予想は概ね期待通りでした。
特筆するならコロナ禍で入校時(21年9月)は生徒数が非常に少なく、結果的にそこから3ヶ月程度は1クラス2〜4人程度の少人数のクラスで密度の高い授業を受けることができました。
現在は生徒数が回復しており、基本的には1クラス8〜10人程度になっています。
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学校全体の満足度 4 ★★★★☆
- 授業内のスピーキング頻度 3 ★★★☆☆
- 授業内のライティング頻度 3 ★★★☆☆
- 授業内のリスニング頻度 3 ★★★☆☆
- 授業内のリーディング頻度 3 ★★★☆☆
- 教員と生徒の距離が近い。特に学校運営に関わる教員(Administrative Staff、ディレクターやマネージャーのこと)は親身になって生徒の悩みや願いを聞き、可能な限り努力してくれます。飛び級やプログラムの変更の際も柔軟に対応してくれます。
- 教員の質が高い。特に上級クラスを担当している教員には修士号を持つ人も多いので、総合的な知的水準は高いです。
- オタワ市のダウンタウンのほぼ中心にあるという最高の立地です。電車・バスが多く、アクセスは極めて良いです。学校周辺にはカフェ、レストラン、大型ショッピングモール、博物館などが豊富にあり、昼休みや授業後に訪れる場所には事欠かないです。本格的な日本料理店も幾つかあります。
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ここがもっと良くなればいいなと感じた点
- 事前情報になりますが、学校自体は中規模オフィスビルの1Fを使用しているので、こじんまりしています。見栄えという点では少し地味かもしれません。
- 時期にもよりますが、生徒の国籍構成のバランスが偏っていることがあります。例えばクラスの8割近くがコロンビア人・その他中南米系スペイン語話者という時期がありました。
- 一応校内では英語だけという方針ですが、そこまで十分に守られてはおらず、特に休み時間は完全に自由という状況でした。
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授業内容や感想
・レベルは7段階あり、各レベルで10週間のカリキュラムが組まれています。レベル1・2は初級、3・4が中級、5・6が上級。レベル7は大学進学用(University Pathway Program)用で、特別料金が必要となります。つまり英語ゼロのレベル1で入校した場合、順調に進級すれば計70週間(1年と4ヶ月弱)で全レベルを修了できます。
・各レベルはReading&WritingとSpeaking&Listeningの2つの授業に分かれて教えられています。ただし、別々のレベルの授業を受けることはできません。例えば、日本人は前者が得意で後者が苦手な生徒が典型的ですが、前者でレベル4(中級)を受けて、後者でレベル1(初級)を受けるなどはできません。前者がレベル4なら、後者も自動的にレベル4を受けることになります。レベルが合っていないと思ったときは教員に相談することをおすすめします。
・オンライン授業も常に開かれています。これはCLLC Ottawaと教材は全く同じですが、別の教員が教えています。カナダ国外からも受講可能で、多くの生徒が母国から受講しています。授業を1つしか取らないSemi-Intensive(通常Plus Oneはカウントしない)なら、カナダへ渡航せずに日本から受講するのも選択肢です。サマータイム(3月〜11月)であれば、授業開始(日本時間)は21:30で終わりは23:15なので、不可能ではありません。実際に日本・韓国から受講している生徒もいました。
・1回の授業時間が105分(1時間45分)とかなり長いです。日本の大学の平均的な講義時間(90分)よりも長いので、特に高校生には非常に長く感じられると思います。
・Plus Oneはおまけ授業といった位置付けです。一応出席は取りますが、成績評価やテストは無く、進級にも関係しません。
・毎日の宿題の量は1授業につき15分程度で終わるような軽いものでした。ただ週末にはエッセイ・プレゼンテーションの課題(翌週月曜提出・発表)があり、人によっては数時間かかります。
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クラスの雰囲気
・年齢層として10代後半から20代前半までの若年層が大半。他に40代・50代の生徒も少数います。
・国籍としてはコロンビアが最も多いです。これにメキシコ・チリなどのその他の中南米の国を含めると学校の常に6〜7割をスペイン語話者が占めます。またオタワ市はフランス語話者が比較的多いため、旧フランス植民地のアフリカ諸国(マリなど)からの留学生も多いです。コロナ前はサウジアラビアからの留学生も多かったといいます。日本人を含むアジア人・ヨーロッパ人は少数でした。
・現在の学校の教育方針としてはかなり緩いです。好ましいことではありませんが、課題不提出や無断欠席をしても怒られることはありません(もちろん成績は悪くなりますが、進級できなくなるほどではありません)。数年前までは厳しかったようですが、ソフト路線に変更したらしいです。
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通学時の国籍比
・中南米(ブラジルを除く):60%
・アフリカ:20%
・ブラジル:10%
・その他(アジア・ヨーロッパ):10%-
講師の感想
講師の満足度 5 ★★★★★
全般的に教員の質は高いです。
初級レベルでは、ゲームやアクティビティが多めで、英語を楽しんで学ぶことに重心が置かれています。
中級以上になると文法や語彙の解説が高度かつ詳細になります。生徒のレベルに合わせて最適な教育内容が組まれていると思います。
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どんな方におすすめの学校ですか?
・日本人が少ない学校を探している
・大都市での生活を楽しみたい
・中規模の学校を探しているこういった方には、CLLC Ottawaは非常におすすめできます。
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これから留学を考えている方へのメッセージをお願いします。
・上記のように学校のカリキュラムが10週間きざみなので、留学計画も10週間を一単位として考えると良いです。例えば半年ほど留学したいなら、20週間(5ヶ月)か30週間(7ヶ月強)が選択肢となります。また、同じ理由から10週間以下(2ヶ月強以下)の短期留学は1レベルも修了できないため、おすすめできません。
・パソコンは必須です。CLLC Ottawaは基本的には対面授業の方針とはいえ、新型変種の登場次第ではまたオンライン授業に切り替わる可能性は十分にあります(※2022年2月時点の意見)。また対面授業であってもテストやプレゼンなどのために、WordやPower Point を使用することがよくあります。少々重たいしかさばりますが、パソコンは必ず持っていきましょう。
・日本人教員はいませんが、日本での勤務経験を持つ英語教員が4名いました。日本語での本格的なコミュケーションは難しいと思いますが、いずれも日本についての知識が豊富で、非常に頼りになります。
・オタワは非常に寒いですが、心配しすぎることはありません。カナダのコート・ブーツ・手袋をしっかり着ていればそれほど寒くありません。自分(栃木出身)は日本の冬でもたまにしもやけになっていましたが、オタワではしもやけにならなりませんでした。きちんと準備すれば、快適に過ごすことができます。