
2021年11月26日にWHOから「オミクロン」という新型のコロナウイルスの変異種について発表がありました。
これを受けカナダ政府は、コロナウイルス感染予防の一環として、海外旅行関連の追加渡航規制など公衆衛生対策を発表しました。
その後カナダでは、オミクロン株感染者数増加のピークが過ぎ、危機的な段階から脱したことが最近のデータで示されています。
カナダ国内コロナウイルスのオミクロン株
カナダ国内でのオミクロン株感染者数は2021年末から2022年始をピークに現在は減少しておりますが、引き続き警戒が必要です。
現在カナダでは軽症の場合には検査をせずに自宅療法となり、最短5日間の自宅で隔離の後症状がなければ外出可、症状が残っているようであれば隔離期間を延ばします。
家族やシェアハウスに住んでいる人たちがコロナに感染した場合でも、今年からガイドラインの変更により濃厚接触者扱いはされず、無症状の場合には通常通り学校や職場へ行って良いことになりました。
しかし学校や職場によってはルールが各々ありますので、まずは確認をするようにしましょう。
日本出国前のコロナ検査が必要なしに
2022年4月1日以降にカナダに入国するワクチン接種完了者の方は、日本出国前のコロナ検査の陰性結果を提出する必要がなくなりました!
参照:Government of Canada
カナダ入国時コロナ検査
2022年6月11日より以下の入国規制が緩和済
カナダ入国時にランダムに選ばれた方のみ受けるPCR検査が、2022年6月11日から6月30日までの間、一時的に停止されています。
2022年6月11日よりカナダ入国時のコロナ検査が一時的に停止に
2022年1月15日以降ワクチン未接種者は入国不可
- 就学目的(学生ビザ)で渡航で18歳以上の場合、ワクチン未接種者はカナダ入国不可
- eTAでの入国の場合、ワクチン未接種者はカナダ入国不可
- カナダ入国の少なくとも14日前に、カナダ政府が認めたワクチン接種を受けている必要があり
- 就労目的(ワーキングホリデーを含む)の場合、未接種であればジョブオファーがないと入国不可の上に自己隔離と入国後テスト2回が必要
参照ページ
アメリカへ出発する前日のコロナ検査が不要に
2022年6月12日より、空路でアメリカに旅行する全ての人を対象とした、出発の前日に受検したコロナ検査の陰性証明またはコロナからの回復を証明する書類の提示が不要になりました!
参照ページ
カナダのワクチン接種率
2回目のワクチン接種率:81.72%
3回目のワクチン接種率:48.60%
(2022年6月現在の子供も含めた全人口での接種率)
参照:Government of Canada
カナダBC(ブリティッシュ・コロンビア)州の様子
新規感染者数
新規感染者数が1週間で900人程度となっております(2022年6月現在)。
※BC州の新規感染者数は以下のリンクより確認できます。
参照:BCCDC COVID-19 data
学校
BC州の規制
2022年4月8日より以下の規制が緩和済
- ビジネスやイベント、サービスを利用する際にワクチンパスポートの提示が不要に
- 企業やイベント主催者はワクチンパスポートの提示継続を選択可
- 飛行機への搭乗など連邦政府の規制適用の際は、引き続きワクチンパスポートを提示
- ビジネス運営において新型コロナウイルス感染症(Covid-19)安全対策が不要に
- ビジネス運営ではWorkSafeBCの伝染病ガイダンスに従う
- 大学やカレッジの学生寮でワクチンパスポートの提示が不要に
2022年3月18日より以下の規制が緩和済
- 介護および高齢者福祉施設での来客制限が無しに
- 春休み明けより、幼稚園から高校までの学校は生徒や職員、訪問者のマスク着用が不要に
2022年3月11日より以下の規制が緩和済
・公共の屋内ではマスクの着用は不要に
・公共交通機関でのマスク着用が必須ではなく推奨に
・飛行機への搭乗など連邦政府の規制適用の際は、引き続きマスク着用
・企業やイベント主催者は敷地内でのマスク着用継続を選択可
・礼拝の収容人数の制限は制限なしに
・子どもや若者のキャンプ泊が可能に
2022年2月17日より以下の規制が緩和済
- 屋内および屋外の個人的な集まりの人数制限なし
- 屋内および屋外での組織的なイベントでの収容人数制限なし
- 会場内での収容人数制限なし
- ジムやプールなどエクササイズやフィットネスの施設ほか、成人のスポーツ活動の収容人数制限なし
- レストラン、バー、パブ、ナイトクラブはフルキャパシティで営業可能
- 飲食店でのテーブルの大きさに制限なし
- 飲食店でのアルコール類の提供は通常の時間通りに行う
- 飲食店内で着席の必要なし
- ナイトクラブなどではマスク着用でダンス可能に
参照:Government of British Columbia
3回目のワクチン接種状況
3回目のワクチン接種は、一般の人への接種は2022年1月から開始しています。
12歳以上のすべての方は、2回目のワクチン接種日から6か月後にCOVID-19のブースター接種に関する案内が届きます。同年5月までにはBC州内の希望者の接種が完了予定です。
留学生でもスムーズに予約、接種が可能です。
参照:Government of British Columbia
カナダON(オンタリオ)州の様子
新規感染者数
新規感染者数が1日で800人程度となっております(2022年6月現在)。
※ON州の新規感染者数は以下のリンクより確認できます。
参照:Government of Ontario
ON州での規制
2022年3月21日より以下の規制が緩和済
- 一般的なマスク着用義務の解除
- 公共交通機関の屋内や敷地内ではマスクの着用が必要
- 長期介護施設、老人ホームではマスクの着用が必要
- 在宅ケアや地域ケア提供サービスの従業員や業者はマスクの着用が必要
- 以下の医療現場ではマスクの着用が必要
- 病院
- 精神科施設
- 医務室
- 予防接種クリニック
- ラボラトリー
- 検体採取センター
2022年3月1日より以下の規制が緩和済
- すべての屋内公共施設での定員制限が解除
- ワクチンパスポートの提示の義務付けが解除
- 企業やイベント主催者はワクチンパスポートの提示継続を選択可
- 営業している企業や団体は、引き続き安全対策を実施
2022年2月17日より以下の規制が緩和済
- ワクチンパスポートは2022年3月1日より廃止
- 屋内での個人的な集まりやオーガナイズドイベントは最大50名まで、屋外では最大100名まで集まることができる
- 屋外でのオーガナイズドイベントは人数制限なし
- ワクチン接種証明の提示が必要な、以下の屋内の公共施設における定員制限を解除
- レストラン、バーなどのダンスをしない飲食店
- スポーツジムなどのスポーツおよびフィットネス施設
- 映画館
- 会議室やコンベンションセンターを含む会議およびイベントスペース
- カジノ、ビンゴ会場ほかゲーム施設
- 競馬場、自動車レース場など
- スタジオの観客がいる映画やテレビ番組の制作
- ワクチン接種証明の提示が必要な、その他の屋内エリア
- 2メートルの物理的距離を保てる人数制限を定めた小売業
- 物理的距離を2メートル確保できる人数でのパーソナルケアサービス ※ワクチンパスポートの提示が必要な場合は制限なし
- フェイスマスクを外す必要があるパーソナルケアサービス(フェイシャル、サウナ、スチームルームなど)。サービス提供者はPPEが必要
- スポーツやコンサート、劇場の観客席の定員は50%
- ワクチン接種証明の提示が必要な、以下の屋内施設の収容人数は25%
- ナイトクラブなどダンスをする飲食店
- 飲食物が提供されダンスが行われる、イベントスペースでの結婚式
- 浴場や風俗店
- 物理的距離を2メートル確保できる、冠婚葬祭を含む屋内の宗教的サービス、儀式、セレモニー。※ワクチン接種証明の提示が必要な場合は制限なし
- 冠婚葬祭を含む屋外の宗教的サービス、儀式、セレモニーへの出席人数に制限なし
- 在宅勤務の法的な必要条件は解除(必要な場合を除く)。職場は引き続き安全計画を策定
参照:Government of Ontario
3回目のワクチン接種状況
12歳以上のすべての居住者は、3回目のワクチン接種の予約が可能です。
- 18歳以上の方は、2回目のワクチン接種から3ヶ月後
- 12歳から17歳までの方は、2回目のワクチン接種から6ヶ月後
留学生でもスムーズに予約、接種が可能です。
参照ページ:Government of Ontario
カナダ入国時の必要資料
- ArriveCANに登録したレシート画面のスクリーンショット or アプリ
- ワクチンパスポート
- ビザ許可証
コロナ禍のため入国時に必要な資料は日々更新されていますので、正確な情報をご自身でも確認するようにして下さい。
他にも保険証書や、学校に通う方は入学許可証、ビザ種類によっては復路航空券なども必要になります。
まとめ
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感染者数が減ってきていましたが、状況に応じたマスクの着用や、日々の手洗いや健康管理を心がけてくださいね。
咳が出ていたり、熱はある場合などは無理に外に出て人とは接触せず、家で治るまで自己隔離しましょう。